フローリングの劣化要因

生活をしていると徐々に経年劣化するフローリングですが、その要因は様々です。将来的にリフォームするとなるとコストも決して安くありません。日々のお手入れで劣化を防ぎましょう。

生活の中でどうしてもついてしまう小さな傷。過ごす時間が長いリビングやたくさん歩く廊下など、生活の導線は擦り減りが起きやすい箇所です。細かい擦り傷が、後々「めくれ」や「えぐれ」につながってしまうので、まずは細かい傷をしっかり守りましょう。
・傷がつきやすい場所:リビング、廊下
・傷つきの原因:歩行・椅子の引きずり・掃除機・お子様のおもちゃ・ペットの爪 など

油汚れ

キッチンの油跳ねはわかりやすいところですが、他にも、素足で歩くと気づかないうちに皮脂汚れがフローリングに付着します。ワックス掛けをしている場合にはワックスと汚れが混ざりあって黒ずみがでてきます。また、お掃除の方法によってはフローリングにダメージを与えることもあるため、素材にやさしいお手入れをしましょう。
・汚れがつきやすい場所:キッチン、リビング、脱衣所、トイレ
・汚れの原因:キッチンの油跳ね、食べこぼし、皮脂汚れ、洗剤跳ね など

洗剤・薬品

ハイターなどの塩素系漂白剤やアルコールでお掃除したら色褪せてしまったという経験がある方もいらっしゃるかと思います。フローリングに薬品が染み込むと、変色するだけでなく表面が浮いてきてしまうこともあるため、フローリングへの使用はできる限り控えましょう。
・洗剤や薬品の使用が多い場所:キッチン、リビング、脱衣所、トイレ

水分

フローリングにとって水分は大敵です。天然木やシートでできているフローリングの表面は、最初は防水加工されていますが、徐々に加工が取れてきて水を含んで膨張してしまいます。また、水分を含んだまま放置すると、雑菌が繁殖してカビの原因になるだけでなく、反ったり割れたり、劣化に繋がってきます。
水気が飛びやすいキッチンや、雨の入り込みがあるような窓際、玄関ホール等では特に注意が必要です。
・水分を吸収しやすい場所:リビング、窓際、脱衣所、トイレ、玄関
・水分吸収の原因:水跳ね、水拭き掃除、結露

日焼け

フローリングは日焼けを起こします。天然木の場合は色が濃くなったり、薄茶けて、自然な天然木の風合が損なわれるだけでなく、ざらつきなど表面の滑らかさが失われてしまいます。
窓際は日当たりがよいので特に変色が起きやすく、家具を置いているところと置いていないところで色が変わってしまった、ということがよく起こります。
・日焼けしやすい場所:リビング、南向きのお部屋