ワックスフリーについて

最近のフローリングは「ワックスフリー」「ノンワックスフロア」と言われるワックスをかける必要がないものがほとんどです。その特徴を紹介します。

◆ワックスはいらない?
表面に防護加工がされているため、ワックスがけの必要はありません。従来の習慣や不安からワックスがけをされる方もいらっしゃいますが、ワックスの成分でかえてって汚れが付きやすくなったり、滑りやすくなったりしてしまうことが多々あります。ワックスの上についた傷が目立ちやすくなることもあります。
さらに、ワックスを一度かけると、定期的な塗り直しが必要になります。一度付着した汚れを除去するために剥離作業を行う必要がありますが、この際に使う大量の水分や薬品でフローリングが水を吸ってしまい、膨れたりめくれたりすることがあります。
そのため、基本的には「ワックスはかけない」ことをお勧めいたします。

◆ワックスフリーのお手入れ
ワックスフリーのフローリングは、表面が加工されていて傷や汚れが付きにくくなっています。そのため、普段のお手入れはドライモップや乾拭きで充分です。汚れがついてしまったところは固く絞った水拭きか、水で薄めた中性洗剤で拭き掃除をしてください。水拭き後は、シミや膨れの対策として乾拭きして水分を除去してください。

◆ワックスフリーのメリット
1つは文字通りワックスがけをしなくていいことです。ワックスをかける作業自体が大変ですので、その手間が必要なくなります。また、表面加工のおかげで「傷」「汚れ」に強く、数年間は大がかりなお手入れは必要はありません。

◆ワックスフリーのデメリット
水拭きがあまり得意ではないというのが大きな特徴です。隙間や、少し傷が入ってしまったところから水分を吸収すると、表面加工の隙間からシワや水膨れが出てしまいます。
また、耐久年数が意外と短く、傷や汚れから保護できるのは最初の数年間です。生活の中で表面の保護加工が薄れてくると、水跡ができやすくなったり、フローリングの基材に汚れが染み込みやすくなります。
さらに、フローリング自体のグリップ力があまり高くないのも特徴の一つです。
光沢を出したり、フローリング自体の保護をしたい場合には、フロアコーティングで保護しましょう。

◆ワックスフリーにコーティングは必要か?
考え方次第ですが、新築物件を購入して3年以上住む、という方にはお勧めいたします。逆に投資用物件を購入し、1,2年でお引越しをされる場合には、お住まいの間にはフロアコーティングは行わなくてもワックスフリーの保護加工で充分耐久します。
しかし、3年以上経って、表面加工が薄れてくると、傷や汚れが目立つようになってくるため、長く生活を行うようであれば、コーティングで保護しておくことで将来のリフォームコストを抑えることが可能です。
また、水分を吸収するとシワや膨れが出てくるため、水拭きや洗剤・アルコール拭きを必要とするようなお子様やペットと一緒に生活される方には特にお勧めします。
コーティングの種類によっては、施工しない方が傷や汚れが付きにくい、というケースもありますので、一度ご相談ください。インターネットで調べるだけではわからない、本当のことをお伝えいたします。